今!よみがえる吉野川伝承  2014年

◆大淀町◆吉野川<川開き>まつり◆

奈良県吉野郡大淀町下淵370番地
鈴ヶ森公園・行者堂

suzukakenomori1@yahoo.co.jp

祭りの楽しみをご一緒に!

夢よみがえるひと時を!

2014年05月20日 21:18
時代と社会の移ろいと共に、忘れられ消えてゆく「心の和」・「祭り」と「祈り」。都会的で集客を狙う華やかなイベントとは一味違う、小さな小さなお祭りです。今までは、ひと握りの人々しか知らなかったようなマイナーなお祭りです。だからこそ、同じ場所に集る人に「心の和」が育まれるちょっと不思議なお祭りです。主・客を超えて、一緒に盛り上がるハレの時空を楽しみましょう!何かがよみがえる・未来♪への夢と感動をご一緒できれば幸いです。

吉野川<川開き>まつり ご案内

681年前から続く、吉野川<川開き>祭りの一大伝統行事・大淀町・鈴ヶ森での・「川開き祭り」鮎供養大護摩を行ってきた「大和下渕行者講」、吉野・大淀町の歴史や文化や伝統をひもとき、後世に伝えるべく、2004年に発足した「レジェンダリー・クラブ」の有志、そして、吉野奥山の山河でのアウトドアライフと吉野の大自然の中でのライブコンサートを愛する「吉野音楽振興会」の有志が、2014年4月、アース・ボランティア「吉野川<川開き>まつり実行委員会」を立ち上げました。

今、大淀町では、古式ゆかしい歴史・文化・伝統行事の研究と保存と同時に、大淀町ならではの新しい歴史と文化と伝統の創出へのムーブメントが、始まろうとしています。

2014年、例年の吉野川の「川開き」である6月1日とその前夜5月31日に、「鮎供養・大護摩祭」に「ライブ音楽」と「竹春座の昔懐かしい祭りの藝能」、そして、「万葉燈花会」を融合し、ふるさとの祭り風情豊かでちょっと新しい、地域色あふれる「吉野川<川開き>まつり」を開催いたします。

 初夏の川風心地よいすずかけの森で夕涼み&五感で楽しむ吉野川<川開き>まつりを、ぜひお気軽に、ご一緒にお楽しみ下さい!

 皆様のご来場を心よりお待ちいたしております。

  ♦♫♦・*:..。♦♫♦*゚¨゚゚・*:..。♦吉野川<川開き>まつり実行委員会♦♫♦・*:..。♦♫♦*゚¨゚゚・*:..。♦

吉野川<川開き>祭りの歴史

1・大淀町の町名の由緒と吉野川<川開き>祭り

万葉集を紐解けば、ここ大淀町は、吉野奥山へと続く「芳野」と呼ばれる地でありました。

この地に足を踏み入れた人々の感動は「今しきは見めやと念ひしみ芳野の大川淀を今日みつるかな」と詠まれ、この地が古代からの聖域、奥吉野へと続く第一の憧れの地であったことが伺われます。紀記万葉の時代から幾多の詩歌に詠まれてきましたように、「古代大和人が、吉野川によせた憧憬はなみなみのものではなかった」のです。

吉野川が刻む渓谷に沿って開けた美しい自然に囲まれた大淀の町。

歴史の彼方へと忘れ去られてゆきがちなふるさとの美しい文化を宿す行事の中で、古からの吉野川の文化を象徴する「川開き」祭りは、ここち良い初夏の川風の中、吉野川名物桜鮎の漁期の始まりと川遊びと川辺に集う夕涼みの季節の到来を告げる「ふるさとの初夏の風物詩」であり続けてきました。また、6月1日の「川開き」の日には、ちょうど頃合の大きさになる柿の葉を利用して各家庭で柿の葉寿司を作り食する風習もあり、この地域の人々がそれぞれの家庭でも、春から夏へと変わりゆく季節の移ろいを実感する季節の節目でもあったのです。

「今しくは見めやと念ひしみ吉野の大川淀を今日みつるかな」大淀町の地名の由来ともなった「大川淀」を見下ろす「すずかけの森」で行われてきた川開きを象徴するお祭りは、日本書紀の中に「み吉野の吉野の鮎 鮎こそは 島傍も良き」と詠まれているように吉野川を象徴する「鮎」に因む伝統的な「鮎供養」を始めとして、世界遺産に登録された「紀伊山地の参詣道とその霊場」へ向かう大淀古道を経て奥吉野へと旅する人々にとってのエントランスであった大淀町の歴史的・文化的特徴を、現代に色濃く伝える催事です。


2・鈴ヶ森公園の歴史

「今しくは、見めやと念ひしみ芳野の 大川淀を 今日見つるかも」大淀町の地名の由緒となった、「大川淀」を見下ろす鈴ヶ森公園には、この万葉の歌碑が立っています。

現在の(通称)「鈴が森」という地名は、この地で古来から行者さんが、世界遺産「紀伊山地の参詣道とその霊場」に詣でる第一の行場として、吉野川の清流で禊をし、この地から吉野川を南に渡り奥吉野に向かった場所として、その行者さん達の衣装である「篠かけ」に由来し、元来は「すずかけの森」と呼ばれていたという伝承が残っています。また、その森から町に響く錫杖の音が鈴の音のように聞こえることから次第に篠かけの森が、鈴ヶ森と呼ばれるようになって行ったという言い伝えもある等、世界遺産奥吉野への道と霊場の歴史を今に伝える様々な故事を有する「特別な地」です。

また、かつて吉野川上流の水神様の御神体が大水に乗って流れ着いた地でもあり、その後、下渕八幡神社にお祭りされた水神様の御神体が流れ着いた7月23日に、水神祭が行われ、その御神体が神輿に乗って元来た鈴が森に渡られ、その対岸で花火が打ち上げられるなど活況を呈していた場所でもあり、現代で言う、パワースポット的な神秘性を持つ「聖地」とも言えるかもしれません。

近年においては、昭和62年に、水不足に苦しんできた大和平野の人々の悲願であった、吉野川の水を下渕頭首工から分水し運ぶという壮大な計画が実現し、その記念すべき吉野川分水の取水地をも眼下に見下ろすことができる場所でもあります。

駅から徒歩12分、市街地近隣で国道のすぐ横に位置しますが、かつては、欅の渡しという渡し舟があった欅林が美しい場所で、遠く南東には吉野連山が望め、冬場には渡り鳥のマガモの観察もできます。樹齢数百年?と思われる榧の巨木(昭和40年代に雷に打たれたにも関わらず、新しい緑を茂らせて蘇った生命力にあふれる樹)には、願いをかけると苦難や傷病からよみがえることが出来るとも言われています。阿倍野ハルカスから電車で1時間の下市口駅から徒歩13分。近隣には住宅も多く国道からすぐ近くの川の辺ですが、今は、未だ、公園的な整備も観光化も全く進んでいませんので、知る人のみぞ知る・穴場的な「癒しのスポット」と言えるかもしれません♪゜・*

 

3・石塚遺跡伝説

https://www.town.oyodo.nara.jp/map/tekuteku/tekuteku_3.html

https://www.town.oyodo.nara.jp/map/bunkazai_map.html

https://urano.org/kankou/ooyodo/ooyodo03.html

https://www.kashikoken-yushikai.jp/reikai/reikai1302.html

https://www.panoramio.com/photo/47875177

https://www.nantokanko.jp/mytown2011056.html


4・鮎供養&大護摩祭り

https://ameblo.jp/ooyodo7/entry-10663162344.html

https://suzukake8.webnode.jp/products/%E3%81%94%E5%8D%94%E5%8A%9B/

https://suzukake8.webnode.jp/news/%e9%ae%8e%e4%be%9b%e9%a4%8a/


5・アウトドアライフとライブコンサート

古来からのアウトドアのメッカ吉野の奥山には、熊野灘へと続く美しい日本三大美林の森林と原生の森、そして豊かな渓谷が広がっています。

日本最大の降水量に育まれた吉野連山の大自然がもたらす真水の恵みは、今、こうしている瞬間も、山々に迸る走井から渓流を下り、やがて大河となって、吉野川流域のみならず、渇水で苦しんできた奈良盆地の広大な面積をも潤し、豊かな海へとそそいでいます。

「神々に守られた奥吉野の聖なる大地」・ユネスコ世界遺産「紀伊山地の参詣道と霊場」は、「紀伊山地に残る参詣道と霊場、遺跡、森林景観は、1200年にわたる聖なる山として崇められてきた伝統を有していること、自然崇拝に基づく日本古来の神道と渡来した仏教が融合した社寺と宗教儀式は、日本の宗教文化が1000年以上にわたり発展してきたことを示す遺産であること」などが高く評価され、2004年文化遺産に登録されました。

吉野川の源流の渓谷や吉野奥山でのアウトドアライフは、全ての人々が、自然との一体化を実感する人間の原点回帰とも言えましょう。

古来より人々が「よみがえりの地」として崇拝してきたこの素晴らしい山々を闊歩していた篠かけ法衣の行者さんの姿はまばらになりましたが、「自然回帰」という同じ思念は、現代のアウトドライフを楽しむ多くのアウトドアラーや登山者の皆様に引き継がれていることと思います。

♦♫♦・*.♦:神々が住むというこの山の奥深く・・・小鳥たちが応えてる 楽園へようこそ!と♦♫♦・*♦

アウトドアの定番、歌を歌い、焚き火を囲むひとときの仲間の心の和は、私達の心に最上級のヒーリングを与えてくれます。心を蘇らせてくれるパワーに満ちあふれる吉野の大地への想いを込めたライブコンサートに寄せて。


6・紀・記・万葉の詩歌

「今しくは 見めやと 念ひしみよしのの 大川淀を 今日みつるかも」

「み吉野の 吉野の鮎 鮎こそは 島傍も良き・・・」

「千鳥鳴く み吉野川の 川音の やむ時なしに 思ほゆる君」

「吉野川 巌と栢(かや)と常磐なす 我は通はむ百代までに」

「見まく欲り 来しくもしるく吉野川の 川音さやけさ 見るにともしく」

「いにしへの賢く人の遊びけむ吉野の川原見れども飽かぬかも」


他にもいくつもの吉野川にまつわる美しい万葉の詩歌が詠まれています。6月1日・川開きの日には、ぜひ、吉野川を詠んだ紀・記・万葉の詩歌をお探し頂ければ幸いです。


7・柿の葉すし

6月1日は「柿の葉ずし」の日です!

吉野川流域には、6月1日の川開きには、生命力みなぎる柿の葉にくるんだ香り高い「柿の葉ずし」を、各家庭で作って食べる習慣がありました。今も、古式ゆかしい家庭では、母から子へ子から孫へと受け継がれて来たそれぞれの伝来の味が残っています。

かつては、熊野灘で採れた〆鯖が、吉野連山を越えて吉野川流域に運ばれてくる間に程よく塩味が馴染んだと言い伝えられています。その鯖を、6月1日に食べれるように、5月の末に、押し寿司にして柿の葉に包んで、吉野檜の押し寿司箱に詰めて、1~2日、「柿の葉ずし」の完成です。柿の葉には数々の薬効も。

来る夏の健康を祈って、厳しい夏を無事乗り切れますように祈りを込めて、「柿の葉ずし」は、古えから、吉野に伝わる6月1日・川開きの伝承料理です。